窓の防音リフォーム
建物の中で一番弱く、外からの音が最も入ってくる場所が「窓」です。ガラスにもサッシにも音を防ぐ能力があまりありません。
そこでまずは窓の防音対策を考えることが重要です。
その方法として主に用いられるのが、今ある窓の室内側にもう一つ内窓をつけることです。
内窓と既存の窓との間に生まれる空気層が壁の役割を果たし、音を通りにくくします。その際空気層が10cm以上は必要です。
足りない場合は、追加で枠を取り付けて間隔を広げます。
内窓のガラス選びもポイントです。通常のペアガラスは断熱には使えますが、ガラス間の空気層が薄く遮音効果は期待できません。
また同じ厚さのガラスを使用したペアガラスは互いに共振し、かえって遮音性能を低下させてしまうこともあるため注意が必要です。
ペアガラスよりも振動しにくい厚めの1枚板ガラス、もしくは防音用の合わせガラスがおすすめです。
LIXIL インプラスウッド/インプラス
外窓+インプラスの遮音性能 −40db
交通量の多い道路レベルの騒音(80db)が図書館並の静かさ(40db)になる計算です。
10db下がると人間の聴覚上半分の音の大きさに感じると言われています。
赤ちゃんの泣き声やペットの鳴き声など、室内の気になる音も外に出しません。
木目の美しさと質感
木粉をフレームの一部に仕様しているインプラスウッドなら、木の持つぬくもりを感じられます。
木、アルミ、樹脂それぞれの特徴をかけ合わせ、確かな性能とインテリア性を両立させています。
断熱効果
「窓」は、熱の出入りが家のなかでもっとも多い場所でもあります。
冬場には、窓辺で冷やされた空気が床にたまるコールドドラフト現象で、実際の室温よりも寒く感じてしまいます。
内窓の設置によって窓の断熱性能がアップすれば、住まい全体の断熱性能も上がるため、省エネ効果で冷暖房費を節約できます。
壁の防音リフォーム
窓と同様に、新規の壁を立て空気層を設けることが効果的です。
『部屋が狭くなるじゃないか?』とお思いの方もいらっしゃるとは思いますが、
壁厚と空気層によってある程度部屋が狭くなることは、防音上必要不可欠とご理解ください。
- 既存の壁と新規の壁との間に防振ゴムを使用する。
- 既存の壁にグラスウールを張る。
- 新規の壁は、プラスターボード2重貼、またはそれ以上で施工する。
- 新規の壁の柱間中空部には、グラスウールを充填する。
- 室内に向けて、吸音板などで吸音処理を施す。
- 遮音シートを張る
以上のような施工をご予算と現場条件に合わせてご提案させていただきます。
吉野石膏 タイガードリーミィ
厚さ500mmのコンクリート壁に匹敵する遮音性能
159mmの壁厚で、厚さ500mmのコンクリート壁に匹敵する遮音性能
床の防音リフォーム
床は「浮床」という工法が一般的です。躯体に振動を伝えないように、ロックウールを敷く、ゴムで支持するなど、床を躯体から浮かせた状態にします。特にマンションでは必要とされる手段で、階下への音の伝わりを防ぎます。